本作は『Life is Strange』の前日譚ですので、『Life is Strange』のもろネタバレも含まれています。
当ブログの『Life is Strange』の感想記事はこちら(ネタバレ注意)
また、続編の『Life is Strange 2』の無料体験版にあたる『The Awesome Adventures of Captain Spirit』についても触れています。ネタバレにご注意ください!
なお、『The Awesome Adventures of Captain Spirit』はsteamで無料配信中です!
本作はエピソード3本となっており、プレイ時間は10時間でした。
前作の雰囲気が好きだった方、クロエのファンになった方向けの作品だと思います。
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また、続編の『Life is Strange 2』の無料体験版にあたる『The Awesome Adventures of Captain Spirit』についても触れています。ネタバレにご注意ください!
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クロエとレイチェルの関係
本作はエピソード3本となっており、プレイ時間は10時間でした。
前作の雰囲気が好きだった方、クロエのファンになった方向けの作品だと思います。
主人公クロエ、前作では19歳でしたが、本作では16歳。まだ学校に通っています。
とはいえ、学園生活を送るのはほんのわずか。スタート時点で不良ですしね。
亡くなった父親がよく夢に出てきたり、父親が愛用していたジャケットなども大事に取っていたり、まだまだ父親の死から立ち直っていないクロエ。
一方、母ジョイスは前に進み始めていました。亡くなった夫の遺品を整理し、彼氏のデイビッドを家に呼ぶ機会も増えていました。
家に残る父親の思い出が、デイビッドによって塗り変えられていく様子に、クロエは猛反発します。
しかし、母の苦労を考えると、デイビッドを受け入れる姿勢を示した方がいいのだろう・・・とは思いつつも、それは自分の気持ちに嘘をつくことになる・・・という葛藤を抱えています。
そして、親友マックスとの別れ。マックスから言い訳のメールもこなくなり、完全に連絡が途絶えていました。クロエは寂しさのあまり、マックスへの気持ちを日記に書くようになりました。『日記の中のマックスへ、今日はこんな事があったよ』って・・・寂しすぎるでしょ(´;ω;`)
そんなクロエとは真逆の超優等生、レイチェル。
一見、相反するタイプと思われる2人が、友情を築いていくというのが、本作のストーリーです。
正直、期待外れでした。
レイチェルの優等生&人気っぷりは前作で分かっていたので、そんな彼女が何でクロエと町を出る計画を立てていたのか、そこに興味がありました。
蓋を開けてみれば、何もかもが急でした。
超優等生で女優志望のレイチェルは、日頃から「良い子」を演じるのに疲れていたようです。周りが望む自分を演じていると、本当の自分を見失ってしまうのではないかと悩んでいました。そんな折、不良のクロエと出会います。周りを気にせず自分を貫くクロエと知り合い、何か吹っ切れたんでしょうかね。いきなり学校をサボろうと言い出します。
彼女との「ウソ当てゲーム」は面白かったです。日頃から演技しているレイチェルの嘘を見破るのは困難です。かたや、クロエの嘘は見抜かれます。レイチェルの鋭い観察眼には脱帽です。
この時は、お互いを知るためのゲームだと思っていたのですが、終盤ではレイチェルに大きな嘘をつくか否かを選択することになるので、伏線になっていたりするんですよね。
たまたま父親の浮気現場を目撃してしまったレイチェル、激昂。いきなり「町出よう」なんて話になります。
レイチェルはキレると突拍子もない行動をする性格なので、決断も急なんです。あのクロエが戸惑うくらい。
そして、前作ではフランクと付き合っていたことが判明しましたから、その経緯も知りたかったんです。クロエと町を出る約束をしていながら、フランクとも同じ約束を交わしていた理由はなぜなのか。
残念ながら、そこまでは描かれていませんでした。なんで2人は付き合ったのかは、謎のまま。
あと、ジェファソン先生は登場しません。先生が来る前の話です。
新登場のキャラクターは不明瞭な点が多く、印象も薄いです。
クロエには「エリオット」という幼馴染がいて、しかも同じ学校に通っていたなんて、個人的には衝撃の事実なんですけど、このエリオットがよく分からんちょい役でしかなかったのは残念です。終盤では単なるお邪魔キャラでしかなかったし。
フランクの友人デイモン。
おそらく売人の元締か?ツケにも優しいフランクとは違い、容赦ない取り立てを行います。学校の寮に侵入して、多額のツケがある学生をボコりまくったりする。
生徒に売りつけたのはフランクですが、フランクがなかなか回収しないから、デイモンが動いたんでしょうね。
終盤では、デイモンとフランクがもみ合って、そのままフェードアウト。デイモンはどうなったのか、よく分かりませんでした。
フランクはデイモンを危険視して追ってきた感じでしょうか。学校に侵入したり、検事の娘を刺してしまったり、デイモンが暴れ過ぎて足がつくと思ったのかな~。芋づる式に自分も捕まるかもしれませんしね。
それとも、あの時点でフランクはレイチェルに惚れてたんでしょうか。レイチェルのためにデイモンとカタを付けようとしたとか?それは飛躍しすぎでしょうか。
結果的に、クロエを救ったのはフランクですね。
レイチェルのためとはいえ、デイモンと交渉しようとするなんて、クロエも無茶しますね。この経験を経て、"あのクロエ"になっていったのかと思うと・・・;
それと、レイチェルのパパ。
検事ですが、裏の顔も持っており、売人とパイプがあります。
デイモンにセラの殺害を依頼し、その見返りとして犯罪の証拠をもみ消すと約束していたのでしょうか。それにしても本棚の裏に隠していたデイモンの金は何だったのか、初見ではよく分からなかったです。
決して善良ではありませんが、父親として正しいのか間違っているのかは、人によって意見が分かれるところ。
セラとキスして穏便に別れたフリをして、裏では殺害依頼していたとは。行き過ぎではないかと思うけど、クロエさえ黙っていれば、全て無かったことになる。これまで通り、レイチェルにとっての”良きパパ”であり続ける。最後の選択肢にも関わる重要ポイントですね。
そして、セラ。薬物中毒を克服中。
レイチェルパパやフランクが「面倒事を起こしてる」と言いますが、一体何を起こしてるのか分かりませんでした。
セラとの会話シーンは、お互いに一方通行でキャッチボールできず、やたらと長く感じました。
この長さは普通じゃないぞ!?もしかしたら説得できるんじゃないか?!と期待したのですが、言いたい事を言いきったセラはさっさと帰ってしまいました。
どうも腑に落ちなくて、全クリ後に攻略情報を見てしまいました。
やっぱりセラを説得して、レイチェルと再会するエンドがある事を知りました!しかも、私は選択肢を1つほど間違っていたらしく、再会エンドのフラグが立たなかったようです。悔しいー!
これまでの選択肢によってエンディングが変わるというのは、いいですね。前作では2パターン固定でしたから。
今作における最後の選択は、前述したとおりレイチェルに嘘をつくか、真実を伝えるか。
私は真実を伝えました。それがレイチェルの望みだし、そもそもクロエが隠し事できるとは思えなかったからです。この先ずっとレイチェルに嘘をつき続けなきゃならないって、重すぎないかな。前作のクロエは、隠し事を嫌っていた印象がありますし。
それに、レイチェルが本気になれば独自にセラを突き止めると思うんですよね。あの場にいたフランクに事情を聞くこともできるはずです。クロエが嘘をついたとしても、いつかバレそうではあります。
真実を伝えたものの、再会エンドにたどり着けなかったのは痛恨ミスでしたけどね(´;ω;`)
しかしながら、レイチェルは死ぬ運命なので・・・。この先の展開を考えしまうと、なかなか難しいですね。悲しいストーリーです。
本作の特徴は、「バックトーク」というシステムです。
制限時間内に3つの選択肢から、相手をねじ伏せる言葉を選ぶというもの。クロエの痛烈な皮肉が聞けますので、彼女のファンには嬉しいシステムではないでしょうか。
逆に、口達者なクロエにあまり興味が無い人にとっては、意味の薄いシステムかなと思います。成功しようが、失敗しようが、展開に影響がない場合もありますしね。
とはいえ、学園生活を送るのはほんのわずか。スタート時点で不良ですしね。
亡くなった父親がよく夢に出てきたり、父親が愛用していたジャケットなども大事に取っていたり、まだまだ父親の死から立ち直っていないクロエ。
一方、母ジョイスは前に進み始めていました。亡くなった夫の遺品を整理し、彼氏のデイビッドを家に呼ぶ機会も増えていました。
家に残る父親の思い出が、デイビッドによって塗り変えられていく様子に、クロエは猛反発します。
しかし、母の苦労を考えると、デイビッドを受け入れる姿勢を示した方がいいのだろう・・・とは思いつつも、それは自分の気持ちに嘘をつくことになる・・・という葛藤を抱えています。
そして、親友マックスとの別れ。マックスから言い訳のメールもこなくなり、完全に連絡が途絶えていました。クロエは寂しさのあまり、マックスへの気持ちを日記に書くようになりました。『日記の中のマックスへ、今日はこんな事があったよ』って・・・寂しすぎるでしょ(´;ω;`)
そんなクロエとは真逆の超優等生、レイチェル。
一見、相反するタイプと思われる2人が、友情を築いていくというのが、本作のストーリーです。
正直、期待外れでした。
レイチェルの優等生&人気っぷりは前作で分かっていたので、そんな彼女が何でクロエと町を出る計画を立てていたのか、そこに興味がありました。
蓋を開けてみれば、何もかもが急でした。
超優等生で女優志望のレイチェルは、日頃から「良い子」を演じるのに疲れていたようです。周りが望む自分を演じていると、本当の自分を見失ってしまうのではないかと悩んでいました。そんな折、不良のクロエと出会います。周りを気にせず自分を貫くクロエと知り合い、何か吹っ切れたんでしょうかね。いきなり学校をサボろうと言い出します。
彼女との「ウソ当てゲーム」は面白かったです。日頃から演技しているレイチェルの嘘を見破るのは困難です。かたや、クロエの嘘は見抜かれます。レイチェルの鋭い観察眼には脱帽です。
この時は、お互いを知るためのゲームだと思っていたのですが、終盤ではレイチェルに大きな嘘をつくか否かを選択することになるので、伏線になっていたりするんですよね。
たまたま父親の浮気現場を目撃してしまったレイチェル、激昂。いきなり「町出よう」なんて話になります。
レイチェルはキレると突拍子もない行動をする性格なので、決断も急なんです。あのクロエが戸惑うくらい。
そして、前作ではフランクと付き合っていたことが判明しましたから、その経緯も知りたかったんです。クロエと町を出る約束をしていながら、フランクとも同じ約束を交わしていた理由はなぜなのか。
残念ながら、そこまでは描かれていませんでした。なんで2人は付き合ったのかは、謎のまま。
あと、ジェファソン先生は登場しません。先生が来る前の話です。
新キャラの印象について
新登場のキャラクターは不明瞭な点が多く、印象も薄いです。
クロエには「エリオット」という幼馴染がいて、しかも同じ学校に通っていたなんて、個人的には衝撃の事実なんですけど、このエリオットがよく分からんちょい役でしかなかったのは残念です。終盤では単なるお邪魔キャラでしかなかったし。
フランクの友人デイモン。
おそらく売人の元締か?ツケにも優しいフランクとは違い、容赦ない取り立てを行います。学校の寮に侵入して、多額のツケがある学生をボコりまくったりする。
生徒に売りつけたのはフランクですが、フランクがなかなか回収しないから、デイモンが動いたんでしょうね。
終盤では、デイモンとフランクがもみ合って、そのままフェードアウト。デイモンはどうなったのか、よく分かりませんでした。
フランクはデイモンを危険視して追ってきた感じでしょうか。学校に侵入したり、検事の娘を刺してしまったり、デイモンが暴れ過ぎて足がつくと思ったのかな~。芋づる式に自分も捕まるかもしれませんしね。
それとも、あの時点でフランクはレイチェルに惚れてたんでしょうか。レイチェルのためにデイモンとカタを付けようとしたとか?それは飛躍しすぎでしょうか。
結果的に、クロエを救ったのはフランクですね。
レイチェルのためとはいえ、デイモンと交渉しようとするなんて、クロエも無茶しますね。この経験を経て、"あのクロエ"になっていったのかと思うと・・・;
それと、レイチェルのパパ。
検事ですが、裏の顔も持っており、売人とパイプがあります。
デイモンにセラの殺害を依頼し、その見返りとして犯罪の証拠をもみ消すと約束していたのでしょうか。それにしても本棚の裏に隠していたデイモンの金は何だったのか、初見ではよく分からなかったです。
決して善良ではありませんが、父親として正しいのか間違っているのかは、人によって意見が分かれるところ。
セラとキスして穏便に別れたフリをして、裏では殺害依頼していたとは。行き過ぎではないかと思うけど、クロエさえ黙っていれば、全て無かったことになる。これまで通り、レイチェルにとっての”良きパパ”であり続ける。最後の選択肢にも関わる重要ポイントですね。
そして、セラ。薬物中毒を克服中。
レイチェルパパやフランクが「面倒事を起こしてる」と言いますが、一体何を起こしてるのか分かりませんでした。
セラとの会話シーンは、お互いに一方通行でキャッチボールできず、やたらと長く感じました。
この長さは普通じゃないぞ!?もしかしたら説得できるんじゃないか?!と期待したのですが、言いたい事を言いきったセラはさっさと帰ってしまいました。
どうも腑に落ちなくて、全クリ後に攻略情報を見てしまいました。
やっぱりセラを説得して、レイチェルと再会するエンドがある事を知りました!しかも、私は選択肢を1つほど間違っていたらしく、再会エンドのフラグが立たなかったようです。悔しいー!
これまでの選択肢によってエンディングが変わるというのは、いいですね。前作では2パターン固定でしたから。
今作における最後の選択は、前述したとおりレイチェルに嘘をつくか、真実を伝えるか。
私は真実を伝えました。それがレイチェルの望みだし、そもそもクロエが隠し事できるとは思えなかったからです。この先ずっとレイチェルに嘘をつき続けなきゃならないって、重すぎないかな。前作のクロエは、隠し事を嫌っていた印象がありますし。
それに、レイチェルが本気になれば独自にセラを突き止めると思うんですよね。あの場にいたフランクに事情を聞くこともできるはずです。クロエが嘘をついたとしても、いつかバレそうではあります。
真実を伝えたものの、再会エンドにたどり着けなかったのは痛恨ミスでしたけどね(´;ω;`)
しかしながら、レイチェルは死ぬ運命なので・・・。この先の展開を考えしまうと、なかなか難しいですね。悲しいストーリーです。
バックトークについて
本作の特徴は、「バックトーク」というシステムです。
制限時間内に3つの選択肢から、相手をねじ伏せる言葉を選ぶというもの。クロエの痛烈な皮肉が聞けますので、彼女のファンには嬉しいシステムではないでしょうか。
逆に、口達者なクロエにあまり興味が無い人にとっては、意味の薄いシステムかなと思います。成功しようが、失敗しようが、展開に影響がない場合もありますしね。
まとめ
ウソ当てゲームや、舞台「テンペスト」のシーンは印象的でしたが、それ以外では特に盛り上がるところがありませんでした。
新登場のキャラクターも印象が薄い。
クロエと母親とデイビッドの会話シーンは、この先に待ち受けるクロエの運命を知っているから、悲しみしかないです・・・。レイチェルにしてもそうです。
それでも、再びアルカディア・ベイに戻れて良かったと思います。
新登場のキャラクターも印象が薄い。
クロエと母親とデイビッドの会話シーンは、この先に待ち受けるクロエの運命を知っているから、悲しみしかないです・・・。レイチェルにしてもそうです。
それでも、再びアルカディア・ベイに戻れて良かったと思います。
無料体験版の話
現在、steamで無料配信中の『The Awesome Adventure of Captain Spirit』もプレイしました。
前述しましたが、『Life is Strange 2』へ続く体験版ですね。
超すごいやることリストを達成するまでのプレイ時間は、約2時間でした。
パスワードは難しくて、攻略情報見ちゃいました・・・。
それ以外は自力で解けますね。
想像力豊かなクリスくんが考えた「キャプテン・スピリット」になりきって遊ぶという、なんとも可愛らしく、癒されるゲームです。
ホットドック&マスタードのミニゲームはシュール。
クリスくんが独りで遊んでいる間、お父さんは缶ビールとウイスキーに夢中だけどな!!朝っぱらから!!
(最悪のエンディングを覚悟したよね・・・;)
日本語吹き替えになっていて驚きました。オプション設定で字幕フォントの大きさ変更も可能です。前作同様、フォントサイズ変更機能は本当にありがたい。
ラストシーンのその後が気になりますし、『Life is Strange 2』も購入すると思います~。